共和化工株式会社

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環境微生物学研究所

環境微生物学研究所
名誉顧問​
​大島 泰郎

【プロフィール】

1935年東京生まれ、東京大学理学部化学科、同大学院生物科学科専攻博士課程を終了後、東京大学理学部助手、米国NASAエームス研究センターに博士研究員として留学。

帰国後、東京大学農学部助手、三菱化成生命科学研究所主任研究員、東京工業大学生命理工学部教授・学部長、東京薬科大学教授・学部長等を歴任。

平成17年に本研究所の所長に就任し、生命の起源や高度好熱性細菌などの極限環境微生物やそれらが生産するたんぱく質を研究してきた。平成29年現在は名誉顧問として、引き続き好熱細菌をはじめとする堆肥中の微生物の機能解析や研究指導に尽力している。

少し前まで、水と空気はタダとという感覚で社会が動いていました。時代が変わり、環境は人類の生存をかけた最も深刻、かつ緊急な課題であると認識されるようになり、環境を守ることが如何に大切であるかは説明の必要すらなくなりました。地球環境を動かしているのは、おもにヒトと微生物です。でも、微生物の果たす役割は、学術的にもまだ十分には解明されておらず、研究が必要です。

秋に庭に降り積もった落ち葉はいつの間にか消えています。その落ち葉の間に混じっていたセミの抜け殻も消えてしまいます。ただ消えただけではありません。この間に庭土は草木の生長を支える栄養豊かな土壌とかわります。これらはすべて微生物の活動の結果です。しかし、人口が増え都市化が進み、生活も豊かになって消費が増大し、それに伴ってゴミの量が増えた現在、昔のように漫然と自然に任せてゴミが消えるのを待っているわけにはいかなくなりました。有用な微生物を探し出し、育み、それを積極的に利用する時代がきたのです。

環境微生物学研究所は、環境を守る微生物の基盤的研究、微生物利用のための技術開発を中心に、環境問題に関わる科学技術の開発を通して、社会に貢献することを目指しています。環境問題に取り組む研究所としては、施設も研究者数も小ぶりですが、「一寸の虫にも五分の魂」キラリと光る成果を挙げて、環境問題解決の一翼を担う所存です。関係各位のご支援をお願いします。

​基礎的研究開発

高温好気性発酵による有機廃棄物の分解は公害を招かない安全な処理法です。
私たちはこのプロセスを担う微生物群を解析しています。すでに新属新種の高度好熱性細菌を単離しました。それらが生み出す酵素も有用です。もちろん好熱性細菌の酵素の利用の研究も進めています。

農業利用の促進

高温好気性発酵により「廃棄物」から「有用資源」に生まれ変わった堆肥には、肥料成分だけなく、様々な土壌活性化作用があることが知られています。私たちは土壌診断や土壌微生物の解析を軸に、堆肥を利用した農業技術の向上・推進に貢献しています。

水質・肥料・土壌分析

水処理技術、堆肥化技術、堆肥の農業利用において、皆様により信頼して頂ける技術をお届けするために、各種基準値の遵守はもちろんのこと、より厳しい目でチェックできるよう、自社での管理体制を整えています。

​共同研究

新規有用微生物の探索

実は地球上の微生物の99%は未だ培養できず、その働きも未知であると言われています。新規有用微生物を分離・活用することで、有機物分解技術の更なる飛躍と、新たな技術の創造を目指します。

微生物解析・有用酵素の探索

安定した技術成果を提供するため、様々な技術で微生物の挙動の把握や有用酵素の探索を行い、より信頼ある技術の開発に努めています。

大学をはじめ多くの研究機関と協力して様々な環境問題に関する研究を行っています。わたしたちは好熱菌の代謝活性を利用した廃棄物の安全な処理や資源循環技術の確立を通じ、健やかな地球の未来に貢献します。

北海道大学西野吉則教授が代表者として採択された科学研究費補助金(基盤(S))に協力者として参画し、西野研や理化学研究所らと共に、高温好気性堆肥中に見出される菌を利用することで生きた状態の細胞を観察することに世界に先駆けて成功しました。

T. Kimura et al. Nat. Commun. 5, 3052 (2014).

共同研究・委託事業

業績・研究成果

論文・著書

 

Nakashima M, Yamagami R, Tomikawa C, Ochi Y, Moriya T, Asahara H, Fourmy D, Yoshizawa S, Oshima T, Hori H (2017), “Long and branched polyamines are required for maintenance of the ribosome, tRNAHis and tRNATyr in Thermus thermophilus cells at high temperatures.”,  Genes to cells 22(7) 628-645 

 

Hiroyuki Hori Yusuke Terui Chisato Nakamoto Chikako Iwashita Anna OchiKazunori  Watanabe Tairo Oshima., “Effects of polyamines from Thermus thermophilus , an extreme-thermophilic eubacterium, on tRNA methylation by tRNA (Gm18) methyltransferase (TrmH) ”, The Journal of Biochemistry, Volume 159, Issue 5, 1 May 2016, Pages 509–517

Takashi Kimura, Yasumasa Joti, Akemi Shibuya, Changyong Song, Sangsoo Kim, Kensuke Tono, Makina Yabashi, Masatada Tamakoshi, Toshiyuki Moriya, Tairo Oshima, Tetsuya Ishikawa, Yoshitaka Bessho & Yoshinori Nishino (2014), “ Imaging live cell in micro-liquid enclosure by X-ray laser diffraction.”, Nature Communications 5, 3052

古井義博、「土壌診断による施肥改善・生育改善の実施例」、土づくりとエコ農業、Vol.50、No.547、10月・11月号、2018年、47-51

大島泰郎、森屋利幸、吉井貴宏 「放射性汚染廃棄物の処理に活躍する堆肥発酵技術」、化学装置 58(10)、 87-90、2016-10 

森屋利幸 「HPLCによるポリアミン分析」、ポリアミン 2、15-18 

口頭発表

青奈津希ら、「高度好熱菌Thermus thermophilusのスペルミジン生合成系のin vivo再構成系構築を目指して」、東京慈恵医科大学学外共同 研究シンポジウム「ポリアミンと核酸の共進化」、9月・2017年

吉井貴宏、「放射能汚染牛の好気性高温発酵処理堆肥を用いたイネ科植物の栽培」、日本農芸化学会2017年度大会、3月・2017年

 

大島泰郎、「Genes involved in polyamine metabolism of thermus thermophilus」、モデル生物学会、12月・2015年

 

大島泰郎ら、「高度好熱菌Thermus thermophilusの特異ポリアミンの生合成経路」、第6回日本ポリアミン学会年会、1月・2015年 

 

大島泰郎ら、「高度好熱菌Thermus thermophilusの分岐ポリアミン合成に関わる遺伝子と酵素」、第5回日本ポリアミン学会年会、1月・2014年 

森屋利幸ら、「高度好熱菌Calditerricola satsumensis YMO81株が作るポリアミンの解析」、第5回日本ポリアミン学会年会、1月・2014年 

ポスター発表

森屋利幸ら、「Thermus thermophilusは温泉だけでなく堆肥にも生息している」、高度好熱菌発見50周年記研究会、9月、2018年

吉井貴宏ら、「好気性高温堆肥発酵におけるThermus thermophilusの研究」、高度好熱菌発見50周年記研究会、9月、2018年

森屋利幸ら、「植物残渣を主成分とする堆肥中でのRhodothermus属微生物の動態」、日本生化学会、9月、2018年

吉井貴宏ら、「好気性高温堆肥発酵におけるアンモニア酸化アーキアの解析」、日本生化学会、9月、2018年

吉井貴宏ら、「放射性セシウムで汚染された捕獲鳥獣および牧草ロールラップサイレージの処理のため堆肥化システムの安全性」、2018年第11回国際水協会(IWA)世界会議

森屋利幸ら、「高温型堆肥の微生物群集解析」、2018年第11回国際水協会(IWA)世界会議

Toshiyuki Moriya et al., “Quantitative analysis of microbial diversity in compost degradading cattle farming waste composting system”, Thermophiles2017,Aug. 2017

 

森屋利幸ら、「牛糞を原料とした堆肥中の微生物多様性と酵素活性の評価」、第17回極限環境生物学会、11月・2016年 

Takahiro Yoshii et al., “Analysis of the predominant microflora in high temperature compost degrading middle gut gland of scallop”,  Extremophiles 2016, Sep.2016

 

Toshiyuki Moriya et al. , “Analysis on Microbial Diversity of Cattle Farming Waste Composting System”, Extremophiles2016, Sep., 2016

 

Misa Nakashima et al., “The long and branched polyamines of Thermus thermophilus, an extremely thermophilic eubacterium,  are required for maintenance of ribosome at high temperatures”, Extremophiles2016, Sep. 2016 

大島泰郎、「Genes involved in polyamine metabolism of thermus thermophilus」、モデル生物学会、12月・2015年 

吉井貴宏ら、「放射能汚染牛および下水汚泥の好気性高温醗酵処理堆肥の特徴」、日本農芸化学会2016年度大会、3月・2016年 

吉井貴宏ら、「放射能汚染牛の好気性高温発酵処理堆肥を用いた農作物栽培試験」、BMB2015、12月・2015年

 

森屋利幸ら、「牛糞を原料とした堆肥化過程の微生物や分解酵素の多様性変化」、BMB2015、12月・2015年

森屋利幸ら、「牛糞を原料とした堆肥化過程の微生物の多様性変化」、第16回極限環境生物学会年会、11月・2015年

森屋利幸ら、「高度好熱菌Calditerricola satsumensis YMO81株のコロニー形成効率の向上」、第15回極限環境生物学会年会、11月・2014年

森屋利幸ら、「真正細菌の同調培養」、第87回日本生化学会大会、10月・2014年